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どうぞ一服してけらっしゃい 林久美子さん

お店に残る80年の歴史

左沢中央通り商店街に佇む林武一郎商店。明治の創業以来4代続くお店をご主人と一緒に切り盛りするのが、おかみさんの林久美子さんです。
『戦前には食料品だけでなく日曜雑貨なども扱う、今で言うスーパーのようなお店だったようです。交通の利便性から、大井沢の方などにも多く利用して頂いていたんですって。』昭和11年の左沢大火後に建てられたお店は築80年。お蔵に眠っていたという当時を思わせる品々が並ぶ店内に足を踏み入れると、まるで時代を少しさかのぼったかのような感覚になります。『ウチに限らず、近所には祭りで着た屋号入りの法被が残っているお宅も多いんです。かつての左沢のお祭りはすごくきらびやかで、地区民はこれを着て屋台と一緒に町の中を練り歩いたそうですよ。』お店と商店街の歴史をそうお話して下さいました。子育てが一段落したことをきっかけに始めたたい焼きはあんこも手作り。ご夫婦の飾らない人柄とともにまち歩きを楽しむ人がほっとひと息つける、そんなお店になっています。

 

   

 

まちづくり交流会に参加して

『嫁いで来た頃は専門店が並ぶ商店街も賑やかで、お店も目の回るような忙しさでした。郊外に大型店などが出来て、いつの間にか町の中に人が集まることが少なくなりましたね。』町の移り変わりをそう振り返って下さった久美子さん。お店の真向かいには旧きらやか銀行があり、まちづくり交流会にも参加されています。先日開催された『左市』では暑い中店先に立ち、ババヘラアイスと冷たいお茶でお店を訪れたお客様をもてなしました。『普段町では見かけない層のお客様が沢山来て下さって、左沢の町を見て貰えたことが一番の収穫だと思います。売るものによって、来て下さる方の顔ぶれが全然違うんですよね。半信半疑で参加してみたけれど、やれば出来るじゃない!っていう感じ。』と笑います。『重要文化的景観への選定を受ける以前から、商店街の中には歴史のある建物や風景を大切にしようという思いがありました。忙しい毎日の中で気持ちをリフレッシュさせたい、そんな人がこの町を訪れた時にどんなおもてなしが出来るかを私自身も考えてみたいと思います。』久美子さん自身、最上橋から月山、葉山、そして朝日連峰を望む左沢の街並みが大好きだそうです。

 

 

町に暮らす人こそが財産

地域やそこに暮らす人々が求められていることは、果たして変化だけなのでしょうか。歴史を守り維持することは、時代に合わせて変わっていくよりもずっと難しいことなのかも知れません。

 

『そんな大げさなことじゃなくって、まず左沢さござったらウチで一服していがっしゃい。』

 

町に暮らす人こそが財産。お茶を頂きながら彼女とおしゃべりするだけでも、左沢を訪れて良かったと感じることが出来るはずです。旧きらやか銀行前に少しレトロなお店を見つけたら、みなさんも久美子さんのおもてなしでひと息入れてみて下さい。

 

山形県大江町公式ホームページ

http://www.town.oe.yamagata.jp