メニュー

国家公務員が見た大江町とは? 〜地方自治体実地体験〜

笑顔にあどけさが残る3人の若者。5月28日~6月1日の5日間、「地方自治体実地体験」のため国家公務員の新採用職員、財務省の河原さん、厚生労働省の久次さん、国土交通省の吉開さんの三人が大江町を訪れました。

 

この研修は各省の新規採用職員が地方の実態について認識を高めることを目的としており、地方自治体の現場を訪問し、地域住民や自治体職員との意見交換や実地体験を行います。今年この研修を受けた新規職員は約600名ほどで、山形県では大江町のほか飯豊町、村山市、最上町でも受け入れがありました。

国家公務員が見た大江町とは?

重要文化的景観のまちなか見学、田植えや薪割り、チェーンソー体験、新規就農者とその受け入れ農家との意見交換など、大江町の特徴を網羅したプログラムが組まれ、大江町を凝縮した5日間となった今回の研修。

 

研修の中でも特に、新規就農者と受け入れ農家との意見交換で感銘を受けたという皆さん。厚生労働省の久次さんは、「私は山口県の比較的田舎な場所で育ち、『地元をなんとかしたい!』という想いが国家公務員になったきっかけです。雇用に関する業務を行う者として、地方にはどんな働き方があるのかに注目していたのですが、新規就農者の方々とお話しさせて頂いた時に『楽しさ』を一番に考えている方が多いことに驚きました。私の地元も大江町に似たような所ですが、『楽しさ』を軸とした人々の活発な盛り上がりはあまり感じたことがあまり無く、地元とは何が違うのだろうと考えさせられました。」そう話します。

財務省の河原さんは、「やまがた地鶏の食肉処理場見学では、飼育の現場に処理施設も併設しているが、それぞれの施設を規律する法律のつながりが低く、施設の設計や運用が複雑になっていると伺いました。制度の設計に関わる者として、実際にどのようなが業務が行われるかをよく想像して制度を作る必要があると感じます。農家さんとの意見交換では、自然との触れ合いや、仲間と一緒に仕事をする楽しさ、やりがいのために働いている方が多いことに驚きました。国からの補助金を考える際も、何をすればいくらの補助金が出るといった形ではなく、農家さんのモチベーションが活きるような工夫が必要だと感じました。」と、ご自身の仕事の目線から様々な状況を読み取っていらしたようです。

 

「大江町に住む方ひとりひとりの繋がりの強さが一番印象的です。隣人との距離感が都市部と全く違う。それは町民同士だけではなく、行政と町民の関係性にも表れているように思います。国家公務員は書類を見ながら淡々と仕事をこなすことが多いですが、地方公務員は施策を行政だけで進めるのではなく、現場の声を拾いながら、町民と一緒に行っているところが勉強になりました。相手の顔が見える関係性の中で仕事をするのが大切だと感じています。」都市圏出身の吉開さんはそう大江町を語ってくださいました。

「最初はあどけなさが残る3人でしたが、町民との交流が彼らを鍛え、来た時より輝きが増したように思います。彼らの今後の活躍が楽しみです。」今回の研修を担当した大江町総務課の櫻井さんは彼らにそう期待を寄せました。

 

5日間という大江町を知るには短い期間でしたが、その中で現場の本質を見抜く洞察力は、さすが国家公務員の方々だとは思わずにはいられません。毎日美味しいご飯をご馳走になり、町ならではの味覚も気に入ったという皆さん。大江町の地酒「大江錦」をおみやげに帰路に着きました。またいつの日か、大江町でお会いできることを楽しみにしています。

(写真・文:布施)

 

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp