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大江のひなまつり 岡田文治さん

大江のひなまつりが昨日、3月29日から4月1日まで開催されています。

民族史料館や公民館をはじめ、商店街の家々でも展示もされる雛人形からは、かつて最上川舟運で栄えた大江町の面影を感じることができます。今回は自宅展示を行う1人、岡田文治さん(11区)にお話しをお聞きしました。

雛人形が残す、最上川舟運文化の面影

玄関から廊下、部屋にまで、家の中に所狭しに並ぶ雛人形。岡田さんの家で展示されているのは江戸後期の古今雛で、布で作られた衣装だけではなく、紅花染めで作られた和紙が使われたものなど、貴重な雛人形が展示されています。中には現代では見かけない、小さい人形が。18代将軍・徳川吉宗の時代に、質素倹約を進めたことで雛人形も小さくなりました。特に大名行列の人形たちは、全国的にも珍しいものだと言います。

元は青苧の商人として富を築いた岡田家。珍しい雛人形の数々は、その当時に家に迎えられたものだと話します。最上川舟運にて町から青苧を運び、町外からは雛人形をはじめ、様々な物資を交わして町に文化をもたらしました。地元の特産品を売って得た利益で行った先の特産品を仕入れて戻り、地元で売る商売を、のこぎりで木を切る時のように例えて「ノコギリ商い」と呼ばれたそうです。そうした背景から、大江町には今でも当時の物資が数多く保管されているのです。

10年前から自宅での展示を始め、雛人形の解説をしている岡田さんですが、若くして親を亡くし、親から直接その歴史を受け継ぐことができませんでした。しかし展示をきっかけに、独自に家に保管されている資料や本を読みながら勉強したりガイドの勉強をしに、町外まで足繁く通ったそうです。そんな努力が、かつての大江町の歴史の伝承へ繋がっています。

 

町民はもちろん、県外からの見学者や大手旅行代理店の観光ツアーが組まれるほど盛大な大江のひなまつり。かつての最上川舟運で運ばれてきた雛人形たちが今でも町と人をつないでいます。

(写真・文章:布施果歩)

 

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp

山形県大江町公式ホームページ(大江のひなまつり イベントページ)

http://www.town.oe.yamagata.jp/modules/event/index.php?content_id=2

山形県大江町観光物産協会ホームページ

http://oekanko.jp