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大江の秋祭り 御免町囃子座のみなさん

9月17日に開催される『伝統おおえの秋祭り』。当日最高の演技で観る人を楽しませたいと、各地区では夜遅くまで練習が行われています。

 

町内で最も歴史ある囃子屋台

写真は『御免町囃子座保存会』の子供たち。御免町の囃子屋台は町内でも最も古い歴史を持ち、建造は天保年間にまでさかのぼります。最上川舟運により京都から伝わったお囃子を基調とし、当時は町の祭事などの度に町内を屋台が練り歩いたそうです。時が経ち、一度は消えかけていた囃子座を復活させようと保存会が平成10年に発足。屋台には大改修が施され、現在は左沢10区・11区・12区の地区民によって歴史の保存と継承が行われています。他の囃子屋台に比べ走りすぎないゆったりとした演奏と、子供たちが主役になる座の構成が御免町の特徴です。

 

『昔は地区に子供も多く、参加は小学三年生以上からと定めていました。子供が減った今は幼稚園から参加するお子さんもいて、お母さんたちには地区をあげて支えて貰っています。』そう話して下さったのは保存会の明石永七さん(左沢12区)。かつては子供たちの数に対して太鼓が足りず、洗面器を叩いて練習したそうです。『保存会発足以前は譜面や歌詞も失われており、かつての姿を取り戻すのが大変でした。山形市から三味線の先生を招いたり、蔵王半郷の松尾囃子保存会と交流をしたり。色々な方からの協力を得て、手探りで今の形が出来たんですよ。』

 

 

お囃子のレパートリーは6曲ほど。大人が三味線・篠笛・筒を演奏し、子供たちが大太鼓と小太鼓を担当します。『妹も参加しているし、後輩たちの見本になりたいと思って。』安藤心君(左沢10区)は中学生になってもお囃子への参加を続けようと思ったきっかけをそう話します。『本番は緊張するけど、大勢の人たちの前で演奏するのは楽しい。太鼓を叩いている時は自然と笑顔になるし、観る人たちのことも笑顔に出来るような演奏をしたいと思います。』秋祭り当日には同級生も参加する予定だと、笑顔で答えてくれました。

 

地域が子供を育てる

『順路を終えて交流ステーションへ戻った時には、事故なく帰って来れたという安堵感でいっぱいです。今年は新一年生のお披露目も予定していますし、きっと楽しい囃子屋台をお見せ出来ると思います。』意気込みをそんな風にお話して下さった明石さん。最後にお祭りと囃子屋台の魅力を聞いてみました。『かつて一緒に演奏し町を巣立って行った子供たちが秋祭りに合わせて帰って来たり、一家総出でお祭りの準備に取り組んだり。地域のみんなで音を作り、それを次の世代へ繋げていく。そんなことに間近で関われるのが一番の魅力じゃないかな。』

 

 

子供の数が減り、全国では子供会が廃止される事例もあるなど、長く子供たちを見守ってきた地域の役割は終わりつつあるとの声も聞かれます。それでもこの日私がふれあい会館で見た景色が、地域の描くべき理想像であることを信じて疑いません。秋祭り会場で元気よく太鼓を打つ子供たちの姿を目にしたなら、演奏を楽しみながら少しだけそんなことにも思いを馳せてみて下さい。

 

大江町観光物産協会ホームページ(秋祭りについての情報をご覧頂けます)
http://oekanko.jp/index.php?page_id=146

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp