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大江の秋祭り 深沢獅子踊り保存会のみなさん

日曜に迫った『伝統おおえの秋祭り』。深沢地区コミュニティセンターに『深沢獅子踊り保存会』の皆さんを訪ねました。

 

解散と再興を繰り返して

江戸時代中期には既に踊られていたと伝えられる深沢の獅子踊り。山寺獅子踊りの流れを組むと伝えられています。7頭の獅子と少年による鐘打ちから構成され、幻想的な獅子頭と囃子の構成に大太鼓が入る点などが特徴です。同保存会会長の小野新一さん(深沢)にお話を伺いました。『長い歴史を持つ深沢の獅子踊りですが、時代の流れとともに様々な浮き沈みを経験してきたようです。解散と再興を繰り返し保存会が結成されたのが昭和51年。地区青年団活動の一環として”伝統を継承しよう”という思いから現在の形に至っています。当時は自分も30代。何とかしてやろうという気持ちだっけのがな。』獅子頭に使われる羽は新潟を原産とする鶏『唐丸』の羽が用いられますが、貴重品でなかなか手に入らないため、自分たちで育てたこともあったそうです。『鶏小屋さ入って、落ちた羽を拾い集めたりしてね。んだってまさか全部抜く訳にもいがねべした。』小野さんは当時の様子を懐かしそうに話して下さいました。

 

 

町一番の団結力

深沢地区は町南東部に位置する80戸ほどの集落。最上川添いの高台に家々が立ち並びます。平成24年には三郷小学校が休校となり、現在地区の小学生3人は左沢小学校へ通学しています。そんな地域や獅子踊りの現状を、踊り手のひとり菊地勇人さん(深沢)はこう話して下さいました。『僕が獅子踊りに誘われて初めて参加したのが平成17年。それからの10年間、獅子の7人の顔ぶれはほとんど変わっていません。地区の先輩方の心の中には、獅子踊りは今の踊り手が最後になってしまうのではないか…そんな不安があるんじゃないかな。』それでも菊地さんは、悪いことばかりでもないんですよと前を向きます。『消防や青年会など、何をするのにも一緒のメンバーだし、先輩後輩通じて仲がいいんです。深沢を含め三郷地区は、きっと他のどの地区に比べても団結力が強いんじゃないかな。その証拠に、ここ最近の町民運動会ではずっと三郷地区が優勝です!』

 

 

まちづくり本来の姿

地域の各世代が集まる機会が少なくなる中、秋祭りが近づくと大人は子供たちに接する機会が増え、子供は大人たちの背中から様々なことを学んでいきます。伝統や歴史は、そうやって長い時間をかけ口伝えに受け継がれて来たものなのでしょう。きらびやかな祭り当日はもちろん、各地域の公民館や拠点に夜遅くまで灯された明かりとそこに集う人たちが、きっと町にとってかげがえのない財産です。参加する町民がみな自ら地域へと一歩踏み込んでいく姿に、『まちづくり』という言葉がもつ本来の意味を見た気がしました。

 

大江町観光物産協会ホームページ(秋祭りについての情報をご覧頂けます)
http://oekanko.jp/index.php?page_id=146

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp