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新しくなった町営バス停、デザイン解剖!大沼兄昌さん

大江町営バスのバス停看板が新しくなってお目見えしました!町に暮らす看板屋さんやデザイナーが知恵を持ち寄った数十年ぶりのリニューアル。町民の皆さんに愛着を持ってほしいから、重要文化的景観に指定された町のバス停看板にどんな想いが込められ、工夫がなされているかを皆さんにお伝えしたいと思いました。

そこで今回は「大江町バス停のデザイン解剖!」と題して、デザインを担当した町内出身のデザイナー、大沼兄昌(けいすけ)さん(左沢13区)にお話を伺いました。

バス停看板、デザイン解剖!

大沼さんはデザイナーとして「cakes design office」を町内に構え、これまでにも数々の大江町に関するデザインの仕事をされてきました。大江町は重要文化的景観の町だからこそ、公共物のデザインには特に気を使ったと話す大沼さん、具体的なデザインの工夫を見てみましょう。

 

 

まずは今回のバス停リニューアルの一番の見どころ、大江町が誇る「プクちゃん」ことヤマガタダイカイギュウのイラスト。町営バスはどこまで乗っても一律100円。町内の小さい子供からお年寄りまでみんなが使います。だからこそ家族で親しめるプクちゃんに登場してもらったそうです。

 

次に停留場の名前や町名などの表記に使われる文字フォント。「新ゴシック(DB)」を採用しています。スマートで洗練した印象を与えるこの文字は、ユニバーサルデザインの視点に基づいて作られており、年齢や性別、障害に関係なく、全ての人が快適に利用できるようにデザインされています。

 

次に英語フォント。これは「DIN(ディン)」と言うフォントで、1930年代にドイツで作られました。「ドイツ工業規格(=Deutsches Institut für Normung)」の略称で、視認性が高いことから、海外では公共の場で広く用いられ、高速道路やマンホール、空港などで使用されています。日本でも例えば「ユニクロ」のロゴデザインは、多くの人に認識して貰えるように「 DIN」をベースに作られたと言われています。

 

最後に看板の印象を決める青色。これは町章の色です。町の色であることはもちろん理由の1つではありますが、重要文化的景観を損ねないように、空に溶け込む青色を採用したこというのも採用理由の1つであるそうです。

これらの細かな工夫が組み合わさって、今回の看板が出来上がりました。

東北芸術工科大学でグラフィックデザインを学び、10年以上”デザイン”に携わってきた大沼さん。実は公共物をデザインしたいという夢を長年持っていたそうです。「消費されていくデザインだけだはなく、普遍的に使えるデザインをしてみたい」。デザイナーとしてそんな思いを思っていたからこそ、今回のバス停看板のデザインでは、すべての人が迷わずに享受できるものにしようと、いつも以上に気合を入れて制作されたそうです。

若くして長年の夢が叶った大沼さんの次の目標は、どんな状況であっても、お客様の想像を越えていけるデザインをすることと話してくださいました。

 

大沼さんの想いとデザイン的な工夫、おわかりいただけましたでしょうか?毎日何気なく目にしているものでも、プロが施す工夫を知ることで、また見え方が変わってくるかもしれません。町の新しいバス停看板、ぜこの記事の内容を参考にして頂きながら、さらに愛着のある看板に育てていけたらうれしいですね。

(写真・文章:布施)

 

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