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柳川に乾杯! 鈴木孝さん大場達廣さん

土曜日の昼下がり。縁側で膝を突き合わせてグラスを傾けるのは鈴木孝さんと大場達廣さん(柳川地区)です。

 

ひとつ違いの飲み仲間

ひとつ違いのお二人は共に柳川で一人暮らし。大場さんが時々鈴木さんのお宅を訪れてはお酒を楽しまれているそうです。いつもお二人でどんなお話をしているんですか?そんな質問をすると『ほだな何でも話すったな!ただし他人の悪口だけは酒がまずくなっから言わねげどな。』口を揃えてそう答えて下さいました。

 

 

大場さんは元役場職員。鈴木さんは鉱業技術者として定年後も後輩の育成にあたり、昨年リタイヤしたあとも寒河江に住むご家族とは離れ、生まれ育った柳川で生活を続けています。『猫がいねがったら今すぐ寒河江さ行ぐんだげどよ。』冗談めかしてそんな風に笑う鈴木さん。週に2〜3度は左沢や寒河江市に出て、必要なものを買い揃えるとのことです。田んぼも作っていらっしゃるとのお話に『出荷はされているんですか?』と尋ねると『出来たコメはみなくれでやんのったな〜。んだがら大赤字もいいとこだげど、やっぱり親が残してくれだ田んぼだもの、体が動くうちは作らんなねべした。』大きな笑顔と一緒にそう答えを返して下さいました。

天国みたいな場所

林業で栄えた柳川地区。かつては古寺地区から伐採された木材を運搬するためのトロッコ列車が走り、鈴木さんのお宅のすぐそばには国有林の営林署があったそうです。『オレも達ちゃんも子供の頃は古寺からトロッコに乗せでもらったよ。営林署があった頃はこの辺も賑やかで、100世帯くらいはあったんでないがな。小学校も1クラスに50人がぎゅうぎゅう詰め。後ろの方は先生の話あて聞こえねっけなぁ。』『ここの窓開けっと風が入ってきて気持ちいいべ。ずっとこごさ住んでっけど、この窓から見える景色はぜ〜んぜん変わらね。ほれ、あそこの大けやきなんて、昔は枝が川まで垂れるほど伸びったっけんだぞ。』

 

 

『ん?柳川ってどだなどごだって?』最後に投げかけた質問に、鈴木さんは間髪入れずにこう答えます。『ほだな天国みだいなどごだべした〜。温泉もあるし山菜もきのこも採れる。ほれ、飲み仲間だっているしよ。』

 

現在20世帯ほどが暮らす柳川地区。町内でも雪が多く商店もない中山間地域に暮らす人々は、情にもろく人間味にあふれ、そしてちょっぴりお酒が好き。ひぐらしの鳴き声が夏の終わりを告げる、土曜の午後のお話です。

 

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp