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歴史を食べよう おおえブランド 最上鯉屋

砂糖醤油で甘辛く煮付けた鯉のうま煮は、大江町に暮らしていれば誰もが口にしたことのある懐かしい味付け。最上和洋さん(荻野)は本郷荻野地区に明治年代から看板を掲げる最上鯉屋さんの五代目です。

 

家業を継いで

『家業を引き継いだのは11年前。それまでは和食料理店や鮮魚店で働いていました。父親に”オレもトシだから、そろそろ家の仕事手伝ったらいいんねが”って言われて。あちこち痛いって言ってたから心配だったし決断しました。今思うと、早く息子と一緒に働きたかったのかなぁ。オヤジですか?今でも元気でバリバリ仕事してますよ。』和洋さんは当時を振り返って懐かしそうに笑います。現在は父親で四代目の直和さんが主に鯉の養殖を担当し、和洋さんは調理や加工、販売部門を一手に引き受けていらっしゃるそうです。昔ながらの調理法で作る『うま煮』や骨ごと食べられる『まるっと煮』はおおえブランド認定商品として選定を受けている人気商品です。

 

 

食材としての鯉の歴史は古く、特に海から離れた地域では冬場の貴重なタンパク源として重用されてきました。祝膳に鯉料理を並べる地域も多く、将軍や天皇へ供される正式な饗応料理などに用いられてきた歴史を持っています。伝統食として中山間部を中心に長く親しまれてきた鯉料理ですが、一方で食生活の変化などにより需要が減少し、全国的に生産額が落ち込んでいる現状があります。『郡内にも多くの加工所がありましたが、後継者がいないなどの問題からその数は随分と減ってしまいました。近所のお店がやめてしまったからと、遠方からわざわざ買いにきて下さるお客様もいらっしゃいます。』和洋さんは県内外のスーパーやデパートなど既存の販売ルートの他にも、若い世代向けの商品開発やイベントへの積極的な出店が必要な時期にきているとお話をして下さいました。

 

ただ食べるものとの違い

和洋さんの作る鯉料理は、町内の小中学校や老人施設で提供される給食のメニューにも取り入れられています。『ただ食べるだけのものとの違いって言うのかな。土地のものを食べることって、子供たちにとってすごく大切なことだと思うんですよね。もちろん時代に合わせて変わっていくことも大事だけれど、一方で変わらないものの良さが必ずあるはず。それに鯉だけは、天然より養殖したものが美味しいんですよ。ウナギと同じくらいの栄養価があるし、捨てることろのない魚です。成長期のお子さんにこそ食べて欲しいですね。』朝日連峰からの雪解け水が注ぐため池で2年間かけて大切に養殖される鯉たち。脂の乗る冬場が一番の旬だそうです。

 

 

何を食べて育ったか

『何を食べて育ったか』は、子供たちが将来必ずぶつかる『自分をひも解き、他者との関係をつくる』作業の中でも欠かせないヒントになるはず。生まれた場所のものを口にすることは、その土地の文化や歴史を体の中へ取り入れることに他ならないからです。

 

国道沿いの景色は画一化され、私たちはどこにいても同じ味の同じものを口に出来るようになりました。一方でそれは人々からアイデンティティを奪い、自らを支えるよりどころや力強さを取り上げてしまうあやうさをはらんでいます。世界が近く、狭くなった今、どこかで迷ったり立ち止まった時に支えてくれるのは、あなたが生まれた場所の味やにおい、温度かも知れません。春を待つ、まだ風が冷たい一日のお話です。

 

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