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秋晴れのくだもの夫婦 五十嵐弘さん・華奈さん

秋晴れのある日。車を走らせていると果物を直売するお店が目にとまりました。お話しを聞かせて下さったのは五十嵐農園の五十嵐弘さん・華奈さんご夫婦(富沢)。奥様の華奈さんは兵庫県姫路市のご出身です。

 

兵庫から山形へ

京都の大学に通っていた華奈さんはスキーが趣味。大学時代に訪れた蔵王でインストラクターを務めていた弘さんと出会いました。『姫路の田舎で育ったので、山形に嫁いでも違和感はありませんでした。でも山形空港にはビックリしたかな。だって周りが全部さくらんぼ畑なんだもん!都会の殺風景な空港とは違って、山育ちの私はすごくワクワクしたことを覚えています。』7年前、遠く山形へ嫁いで来た際の印象をこう話す華奈さん。町で暮らすようになり身体にも変化があったと言います。『昔から肌が弱かったんですけど、お義母さんが手作りする石けんを使ったり無農薬の食べ物にこだわるうちに、自分でも分かるくらい健康になりました。町の空気も自分に合っていたのかな。』今は3人のお子さんの子育て真っ最中。そして今、新しい家族の命が彼女のお腹の中に育っていらっしゃるそうです。

 

 

”あの人から買いたい”

弘さんのご両親を含め、4人で果樹の栽培を営む五十嵐家。弘さんとご両親が収穫した果物を、華奈さんが直売所へ並べます。『んー、もしかすっと自分よりも知り合いが多いんじゃないかな。嫁さんに会いに店に来るお客さんも多いみたいだし、なんでもそうだけど”あの人から買いたい”って思って貰えるのはすごく幸せなことだよね。それにオレが店番しても理屈くさくなっちゃうから、やっぱりそこは嫁さんじゃないとね。』少しだけ照れくさそうな様子で、奥様のことをそう話す弘さんです。

 

 

木々に囲まれて働く幸せ

大江町は田舎過ぎず、子育てするにも不便がないと話す華奈さん。『四季の中で自由に生きている木々に囲まれて働けることが幸せ。お客様にはおしゃべり好きな方が多くて、話題は大抵子供さん・お孫さんのことなんです。私もついつい長話ししちゃったりして、お父さんお母さんがたくさんいる感覚かな。』『山形は屋内施設が充実していて、冬でも子供たちを遊ばせるのに苦労がないですよね。それにスキー場も近いし、何より雪が降ったらもうどこだって遊び場になるじゃないですか!』

 

 

作物は作り手に似る

取材の途中、『少し食べてみて』と頂いた桃やぶどう、梨。甘く、酸っぱく、そしてどれもが瑞々しく土の味を感じられるものでした。『子供が親に似るように、農作物も作り手に似るんだなって。利益だけを追求すれば、見た目は美しくても味気ないものが出来たり…。そう言えば私の旦那様も、ウチの果物にそっくりですね。』いたずらっぽく笑う華奈さんの笑顔が印象的でした。

 

秋の陽は西へ長く伸び、木々に実る子供たちは太陽の光を浴びた分だけその色と味を濃くします。大山公園から三郷へ向かう長い下り坂。途中に小さな果物やさんを見つけたら、皆さんも五十嵐さんご夫婦に良く似た果物たちの優しい味を確かめてみて下さい。

 

山形県大江町公式ホームページ
http://www.town.oe.yamagata.jp

華奈さんのブログ『私、農民になりました!』
http://noumin50.exblog.jp